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Channel: こけし千夜一夜物語
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第802夜:新春古品入札(庄七?)

一昨日14日は朝から今年初めての雪となり、昼過ぎには積雪10cmを超える大雪となった。成人式を迎えられた方々は大変だったことだろう。こちら自由人は家で温々していた訳だが、夜には今年初めての本格的な古品入札の締め切りが控えており、粛々とその時を待っていた。古品とその周辺のこけしが10本ほど出品されており、主なものは早々と高値になっていた。古品は、白畑重治、佐久間米吉、佐久間七郎、西山勝次、鈴木庸吉、高...

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第803夜:新春古品入札(庸吉)

鈴木庸吉のこけしは私の好きなこけしの中でも特に惹かれるこけしの1つである。しかし、その庸吉こけしを持つことが出来るとは思いも寄らなかった。庸吉のこけしは20本前後しか残っていないと言われているからである。古品入札で知られる「ひやね」の入札でも2回しか記録がなく、その2点とも所謂C型(面描別人)であった。その庸吉(B型)がヤフオクに出品されたのである。普通なら大変な争奪戦となり、その価格も鰻登りであっ...

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第804夜:新春古品入札(庸吉2)

昨夜の庸吉の続きである。今夜は、入手した庸吉こけしをじっくり見ていきたいと思う。口絵写真は、その頭部の描彩である。写真(2)は胴の割れの状態である。ご覧のように胴底から肩の山の部分まで、深さ2cmほどの割れが見事なまでに入っている。ただ、肩の山の部分の割れは頭の嵌め込み部分の直前で止まっているようで、頭は胴にしっかり嵌っており普通に回すことが出来る。スレスレでセーフといったところであろうか。写真(3...

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第805夜:友の会新年例会(1)

昨日は東京こけし友の会の平成25年新年例会があり、出席したのでその報告である。日差しはあるものの寒さが厳しい日曜日、12時を過ぎた頃から受付には参加者の列が出来、昨年の新年例会を更に上回る116名の参加者を得て、例会は始まった。今年の招待工人は、津軽系の本間直子さんと土湯系の野地三起子さんのお二人。女性工人ということもあって、会は一段と華やいだ雰囲気で始まった。マスコミの取材も入り、若い会員の姿も一...

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第806夜:友の会新年例会(2)

今夜も昨夜に続いて、東京こけし友の会新年例会の報告である。外は厳しい寒さなのに会場内は出席者の熱気で暑いくらい、入口のドアを開けたままプログラムは進んでいった。会長の年頭挨拶、招待工人お二人の紹介と挨拶、頒布こけしの解説、新品こけしの頒布と続き、平成24年度皆出席会員の表彰、抽選・入札こけしの発表からこけし界ニュースを挟んで、第二部は尺5寸を超える特大こけしの争奪ジャンケン大会で大いに盛り上がり、新...

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第807夜:つるし飾りとこけし

29日から一泊で伊豆の稲取に行ってきた。稲取に着いてみると、「雛のつるし飾りまつり」が開催されていた。稲取温泉は、つるし飾り発祥の地とのことで、その謂れは以下の通りである。『桃の節句の雛段の両側に、はぎれで作ったぬいぐるみをつるす風習で、伊豆稲取温泉に江戸時代から伝えられています。「桃飾り」とも呼ばれる百十個の飾りにはそれぞれ謂れや言い伝えがあり、子の成長を願う親の深い愛情が覗える郷土の文化として今...

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第808夜:こけし談話会(政五郎)

久しぶりの更新になってしまった。気が付けば節分も終わり立春も過ぎて、2月も半ばにさしかかろうとしている。さて、昨日は東京こけし友の会の「こけし談話会」があり出席したので、その報告である。テーマは南部系の藤原政五郎のこけしで、16名の出席者があった。政五郎のこけしはA型からE型までの5つに分類できるが、その全てが出品されており、なかなか注目することの少ない政五郎のこけしを詳細に鑑賞することが出来た。口...

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第809夜:慶一郎と一雄のこけし

今夜は先日の友の会の新年例会で入手した秋山一雄のこけしである。保存状態も良く、昭和30年代と思われるもので、入札での人気も高かった。一雄のこけしは昭和39年に父慶一郎が亡くなってから、戦前の慶一郎の張りのあるこけしを再現して評価も高まるのであるが、それ以前の作は父のこけしに隠れてあまり取り上げれて来なかった。ここでは、そんな一雄のこけしを慶一郎のこけしと比較して眺めてみたいと思う。口絵写真は、例会で...

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第810夜:鉄則の盛秀古型

今夜も、友の会の新年例会で入手したこけしの話である。当日は盛秀の尺こけしと一緒に鉄則のこけしも出品されていた。鉄則こけしの出品は珍しい訳ではないが、中の1本は太めのくびれ胴に緑と紫のシンプルなロクロ線を巻き、湾曲の少ない鯨目の見慣れないものであった。保存状態も極美であったことから競争も多いと思われたが、最低価が高めだったせいか、入札者は他に一人しかなく、入手することが出来た。口絵写真は、そのこけしの...

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第811夜:盛の入れ子こけし(戦前)

高橋盛の入れ子こけし(戦前)を入手することが出来た。戦前と書いたが、盛の戦後の入れ子は見たことがなく、戦前、それも秋田時代だけなのかも知れない。大正期からのこけしが残っている盛のこけしは、前期鳴子時代(戦前)、秋田時代、後期鳴子時代(戦後)に大別され、そのこけしの経年変化も各種文献でかなり詳しく報告されているが、秋田時代だけは不明な点が多く、詳細が分からない。その秋田時代の盛こけしには、胴に帯を付け...

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第812夜:友の会2月例会(H25年)

一昨日は東京こけし友の会の2月例会があり、出席したのでその報告である。厳しい寒さの中、新入会の方も含めて84名という多くの方が来場された。先月に続き、今月はフランスの方の取材が入り、一段と華やかな雰囲気になっていた。おみやげこけしは遠刈田の新人、達曽部早苗さんの作り付けくびれ胴こけしで、ぼた菊と枝梅の2種類があった。ギャラリーは佐久間俊雄の小寸こけし、それぞれに合わせた手作りの箱が素晴らしい。一般頒...

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第813夜:慶一郎のこけし(戦前)

蔵王系の秋山慶一郎のこけしは好きなこけしの1つである。特に戦前のボリューム感に溢れた堂々たるこけしは何とも言えない。「ひやね」の「こけし往来」第40集に、その戦前の8寸物が出ており、店まで出かけて実物を確認し、入札に入れたが入手するには至らなかった。それとほぼ同様の尺物がヤフオクに出た。保存状態(胴の色の残り具合)はひやね物よりは良さそうだが、出品値はかなりの高額であった。そのせいか直前まで入札者は...

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第814夜:冬の山形旅行1(阿部進矢)

3月の5日から作7日まで、山形に行って来た。目的は冬の銀山温泉と蔵王の樹氷見物。コースはあつみ温泉から銀山温泉、最後が蔵王という旅行業者の団体ツアーである。道中にこけしの産地はあるものの、団体旅行ゆえ、こけしが目的では無く、時間があれば訪問しようと考えていた。上越新幹線で新潟まで、そこから特急であつみ温泉駅、車であつみ温泉の宿に着いたのは15時過ぎ。時間があるので、温泉街に出かけて行った。雪は路肩に...

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第815夜:冬の山形旅行2(伊豆工房)

山形旅行の2日目は、あつみ温泉からバスで鶴岡の山居倉庫(白壁土蔵造りの米蔵)を見学し、余目駅から陸羽西線で車窓の雪景色を楽しみながら古口駅へ。ここから雪見船にて最上川の船下り。船は周りに囲いがあり中には炬燵が用意された冬仕様船。船頭さんの軽妙なトークと山形民謡の舟歌を聞きながら、暖かい鍋料理の昼食をとる。1時間ほどの船旅を楽しんだ後、バスで銀山温泉に向かう。内陸に行くにしたがって雪の量が多くなり、道...

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第816夜:冬の山形旅行3(蔵王)

山形旅行の3日目は蔵王の樹氷見物が目玉である。3月に入り、ここのところの気温上昇で雪解けが懸念される。また前日は強風でロープウェイが止まっていたとの情報も入った。天候はまずまず、蔵王に近づくにつれて青空も見えてきた。10時半頃に蔵王温泉に到着。麓からロープウェイを乗り継いで頂上に向かう。最初のロープウェイからは眼下に蔵王のスキー場が見えるが木々の雪は殆ど融けている。ところが2本目のロープウェイに乗り...

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第817夜:是伸展(千葉そごう、H25年)

千葉そごうの6階催事場で咋12日より、宮城県の物産と観光展が開催され、今や常連となった鳴子の柿澤是伸さんが来られるので、今日13日、出掛けてきた。今日は一日中風が強く行き帰りの電車は大幅に遅れて通常の倍以上の時間がかかってしまった。是伸さんのコーナーは会場の入口の角で直ぐに分かったが、肝心の是伸さんが居ない。展示品を見ながら写真を撮ったりして待つこと30分ほど、ようやく是伸さんが現れた。午前中から忙...

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第818夜:角四郎のこけし(初期)

蔵王系の石沢角四郎のこけしは昭和15年9月に深沢要氏が訪問し、依頼されて作ったもの以降のものしか確認されていない。その深沢氏による復活最初のこけしは、「こけし辞典」に掲載されているように、十日月形の目が特徴的なものである。その後、昭和16年1月の「鴻」頒布のものでは、目が三日月形になっているから、この十日月目は昭和15年の4か月ほどの間に作られたものということになる。先日ヤフオクに古いこけしが6本ほ...

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第819夜:友の会3月例会(H25年)

昨日は東京こけし友の会の3月例会があり、出席したのでその報告である。桜の満開時期と重なったためか、1月、2月よりやや少ない70名の方々が集まった。今月も2名の新会員の参加があった。おみやげこけしは土湯系の渡辺鉄男さんのこけし4種。新品、中古、抽選、入札こけしの頒布と続き、こけし会ニュースを挟んで、第2部は先月、東北地方で放映されたNHKのクローズアップ東北「ワタシが”こけし”に恋した訳」を鑑賞した。...

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第820夜:戦前の広三こけし

今日で還暦からちょうど3年が経ったことになる。会社を退職して自由人になってからでも約1年半が経過した。自由時間は増えたものの、それなりに忙しく、また体力も徐々に低下し、身体のあちこちに不具合が生じつつある。特に腰のヘルニアから起因していると思われる右臀部から足先までの鈍痛はなかなか解消しない。困ったものである。奥山広三のこけしは好きなこけしの1つであり、本ブログでも4回に渡って触れてきた。第237、...

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第821夜:大沼誓と力のこけし

今日で3月も終わりである。早々と桜も咲いたのに今日はまた冬に逆戻りのような天気である。さて、第794夜で大沼誓の6寸こけしを紹介したが、同じ出品者から8寸の誓こけしが出てきた。胴底には「五十五才」の署名と「19.2」の書き込みがあり、794夜の6寸と同時に求められたものと思われる。6寸の方は誓の定寸物とはやや異なる特徴があったが、この8寸は正に誓の標準的なこけしである。今夜はその誓こけしと、誓を継い...

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