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Channel: こけし千夜一夜物語
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第969夜:ヤフオクの極美古作(第2弾)

第964夜で紹介した正末昭初を中心とした極美古作の第2弾がヤフオクに出品され、10/3に終了したので、その記録として紹介しておこう。前回の出品で、その時期の古さ、保存状態の良さから、こけし界に衝撃を与えたが、今回もそれにも増して素晴らしい逸品が揃っていた。今回も盛秀が2本出た他、運七、浅之助、胞吉、善吉など、垂涎のこけしが含まれていた。落札最高額の運七は遂に300万円を超えるに至った。今回の出品数は...

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第970夜:定番のこけし(秋山一雄)

ここ一か月ほどヤフオクでは極美古作の話題で沸騰していたが、それも一段落したようだ。現在のヤフオクは完全に二極化しており、1本で数百万もする古品が出る一方で10本で百円などというバーゲンセール並みの出品もある。昭和40~50年代の第二次こけしブームの頃に盛んに集めていた収集家が高齢、または亡くなって大量のこけしが市場に出て来るケースは今後も増えるであろう。それらは殆どが戦後のものと思われるが、よく見て...

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第971夜:待望の乗り太郎!

佐藤乗太郎のこけし(古品)は鳴子系の中でも根強い人気があり、なかなか入手する機会がなかった。鳴子通を自認する国恵志堂にあって、乗太郎のこけしはぜひとも揃えたいこけしの筆頭でもあった。そんな中、先の極美古作の第2回目の出品作の中に乗太郎のこけしがあった。他の一連の出品作から、この乗太郎がかなり古いものであり、その保存状態も極美とはいかないまでも充分満足のいくものであった。入札品としてはかなり高価なもの...

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第972夜:友の会10月例会(H26年)

昨日(26日)は東京こけし友の会の10月例会があったので、その報告である。好天に恵まれた行楽日和だったせいか、いつもより少なめの65人の出席者であった。おみやげこけしは、木地山系の阿部市五郎さん。久四郎、米吉、鉄蔵風の3種類のこけしがあった。今月は例会ギャラリーはお休み、また抽選品もなく、いつもより早めに会は進行した。イベントを中心としたこけし界ニュースのあと、ネットオークションの古品、みちのくこけ...

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第973夜:こけし談話会(H26#3)

暫く更新しない内に11月に入り、三分の一ほど過ぎてしまった。今日は東京こけし友の会の談話会があったので、その報告である。天気予報に反して何とか雨に祟られずに開始された。今日は、山寺でこけし供養祭があり、そちらに参加された常連の方もあったようだ。また、若手の方も参加されずベテラン勢10名での開催となった。テーマは大内一家(今朝吉・一次・慎二)のこけしということで、今朝吉だけでも初期作から戦後作まで12...

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第974夜:鳴子こけし製作・実演(とげぬき地蔵尊)

昨日より、巣鴨のとげぬき地蔵尊高岩寺信徒会館で、東北復興支援・伝統こけし製作実演のイベントが開催されている。今回で第6回となり、7月に続いて鳴子の工人が上京し、実演と販売を行っている。昨日、実演終了後に会場を見て来たので紹介する。今回、参加した工人は、櫻井昭寛、須貝國男、岡崎斉一、上野義則、早坂利成、佐藤賀宏の6工人。須貝、岡崎、上野、佐藤の4工人は今回が初めてである。口絵写真は、早坂さんのアイデア...

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第975夜:友の会11月例会(H26年)

昨23日(日)は東京こけし友の会の11月例会があったので、その報告である。小春日和の好天で、しかも今年最後の三連休の中日にも拘わらず、マスコミ2社の取材を含め、83名の出席者があった。おみやげこけしは弥治郎系の佐藤英之工人のこけし3種。例会ギャラリーは会員有志による佐久間俊雄のこけし。新品こけしは、阿部国敏、長谷川正司、柴田良二、佐藤良子のえじこ、鳴子小寸こけし。中古品、入札、抽選を経て、第2部はス...

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第976夜:鳴子こけしまつり(人形の家2014)

東京近辺では今年最後のイベントとなる「鳴子こけしまつり」が横浜の人形の家で今日から開催されているので出掛けて来た。今年は会場の場所が変わり、入館料(大人400円)が必要となった。雨の中、午後2時頃に会場に着いたが、会場は昨年までより少し小さく、こじんまりした感じである。今回は早坂さんが来ておらず、大沼秀顕、高橋義一、柿澤是伸の3名が出演されている。毎回楽しみにしている特別品は、今回は作れなかったとの...

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第977夜:荒井金七の小寸こけし

今年も師走に入った。本ブログも千夜一夜到達を目前にして足踏みしてしまい、本年中の達成は難しくなった。まあ、そういうことはあまり意識しないで進めていこう。11月はこけしのイベント紹介だけで終わってしまい、久しぶりのこけしの紹介である。今夜紹介するのは先日ヤフオクで入手した荒井金七の小寸こけしである。昭和8年の木形子洞(橘)頒布品という素性の良さに加えて全く退色していない保存の良さ、しかも抜群の出来の良...

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第978夜:柴崎丑次郎のこけし

鳴子系の工人に柴崎丑次郎という工人が居て、そのこけしが時々ヤフオクなどの中古市場に出て来るのは知っていたが、今迄あまり興味が湧かず、そのこけしも所蔵していなかった。先日、ヤフオクにその丑次郎のこけしが出ており、高勘こけしを思わせる大輪の正面菊を描いた胴模様に惹かれて入手した。今夜は、その柴崎丑次郎のこけしを紹介しよう。口絵写真は顔のアップである。柴崎丑次郎は明治21年、山形県北村山郡高橋(尾花沢の北...

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第979夜:謙作と淳一

津軽の「眠りこけし」と言われる川越謙作のこけしを入手した。今まで謙作の優品に出会ったことが無く、また強烈な印象を与えるこけしでも無かったため入手する機会がなかった。とは言え謙作こけしに興味が無かった訳ではなく、笹森淳一や今晃の謙作型は入手していた。今回の謙作こけしは古色が大分着き、緑色も殆ど飛んでおり、保存状態は良くなかったが、手持ちの淳一作と型、大きさが瓜二つだったので比較のために入手したものであ...

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第980夜:小倉篤のこけし

弥治郎の小倉嘉三郎の息子であり、その後継者でもあった小倉篤は父や大野栄治があまりにも偉大過ぎたせいか、あまり触れられない工人である。文献等を見ても、纏まって取り上げられているのを見た事が無い。そういう国恵自身も篤のこけしは片手で足りるほどしか持っていなかったのだから何をか言わんやである。しかし、戦前は別して戦後昭和30年代の前半頃のこけしには惹かれるものがあり、その手のものを長いこと探していた。今回...

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第981夜:友の会12月例会(H26年)

今日は東京こけし友の会の12月例会があったので、その報告である。寒波と総選挙の中、81名の出席があった。今月もBS朝日の取材が行われた。お土産こけしは土湯系の芹澤洋治(師匠は篠木利夫)工人。例会ギャラリーは、佐久間常雄のこけし。手書きのイラストを入れた分かり易い解説が好評だった。今月は新品こけしの頒布は無し。入札・抽選、こけし界ニュースを挟んで、第2部は高円寺フェス2014、鳴子こけしまつり(横浜人...

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第982夜:TV収録余話

BS朝日の「アーツ&クラフツ商会#6」でこけしが取り上げられることになり、友の会の11月例会で予備調査、12月例会で正式な取材があった。また番組内の系統説明のコーナーに出演の依頼があり、小生に白羽の矢があたり、今夜、その収録に行ってきた。事前の打ち合わせで、解説する系統を4つ(津軽、鳴子、遠刈田、土湯)に絞ったので、それぞれのテーマに沿ったストーリーを考え、それをソラで話せるように何十回も練習して臨...

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第983夜:42年の弘道こけし

先日の友の会12月例会には、入札品に斎藤弘道のこけしが3本出ていた。弘道として評価の高い34年とそれより少し後、それに42年作である。弘道好きの国恵の気持ちが動くのは仕方のないこと。結果的に42年の1本を手にすることが出来た。弘道のこけし(特に本型)では胴の色彩の保存状態が良いことが決め手でもある。弘道の42年近辺のこけしについては、第621夜で述べているが、今回の1本はそれらとはやや雰囲気が異なる...

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第984夜:初期作の味わい(勝英)

こけし蒐集の楽しみは色々あるが、工人の初作(初期作)に力を入れて集めている人も居る。書籍蒐集でも初版本を集める例はあるが、こけしの場合はその表情の面白さに惹かれることが多い。決して上手いこけしではないが、真剣に取り組んでいる気持ち、その新鮮さが表情にあらわれて、稚拙でも味わい深いものとなっている。そして思わぬ傑作(?)に出会う事もあるのである。この初期の表情は工人によって違いはあるが、そう長くは続か...

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第985夜:昭二の岩蔵型(S36年)

戦後の鳴子こけしを支えた名工のひとり桜井昭二さんは、種々の型のこけしを作っているが、本命は伯父であり師匠である大沼岩蔵のこけしなのであろう。国恵は昭二さんのこけしでは庄司永吉型に力を入れてきたが、岩蔵型はそれほど集中的には集めて来なかった。そんな中で、昭和36年作の岩蔵型はやはり後世に残る秀作だと思う。今夜は、そんなこけしを紹介したい。口絵写真は、昭和36年作岩蔵型の表情である。先日入手した岩蔵型の...

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第986夜:伊東東雄と栄治郎型こけし

今年も余すところ1日となった。年初には今年中に1001夜達成と考えていたが、途中でスローダウンしたこともあり、14夜を残して年を越すことになってしまった。楽しみは取っておこうということか…。さて、今夜のこけしは今年最後に入手した伊東東雄のこけしである。鳴子の「高亀」で修業したのに、その作るこけしは蔵王系の栄治郎型という異色の工人である。口絵写真は、そのこけしの表情である。伊東東雄は昭和12年の生まれ...

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第987夜:2015年元日(子持ちえじこ)

明けましておめでとうございます!2015年も無事に明けた。とは言え、ここ横浜では水平線に雲が立ち込め、なかなか初日の出が拝めなかった。ようやく日が差したのは、日の出の時刻よりも30分以上も後になってから。しかし、午前中こそ、そこそこの好天であったが、午後になると曇り空となり雪が舞い始めた。元日に雪を見たのは記憶に定かではない。何となく波乱万丈の年明けを予感させる。さて、本年最初に紹介するのは、おめで...

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第988夜:二代目虎吉のこけし

正月の2日、3日は毎年恒例の箱根駅伝見物(自宅でだが)に終始した。数年前から密かに注目していた青山学院大が、まさかの驚異的な記録で初優勝するとは思いもよらなかった。駒沢、東洋、明治、早稲田などの実績のある伝統校を破っての勝利は画期的であった。何より、各区のメンバーに悲壮感が微塵も感じられず、明るく楽しく走っていたことに、箱根駅伝の新しい時代の幕開けを感じた。新・山の神を擁し、今回の優勝メンバーの内8...

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