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Channel: こけし千夜一夜物語
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第909夜:伊豆徹さんの定雄エジコ写し

今夜も昨夜に続いて、伊豆徹さんに作って貰った定雄エジコの写しの紹介である。「原」のエジコについては第615夜で紹介しているが、やはり一番気になったのは「独楽」かどうかという点であった。徹さんもこのようなエジコを見たのは初めてと言うことで、当初は底の蓋の部分が経年変化で盛り上がったものではないかと話していたが、よくよく見て、また回して見たりして、これは独楽としても回るように作られたものだろうという結論...

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第910夜:友の会2月例会(H26年)

昨23日は東京こけし友の会の2月例会があったので、その報告である。まだまだ厳しい寒さの中、新入会の方も含めて75名の参加があった。おみやげこけしは南部系の佐藤忠雄さんのこけしで4種類の胴模様があった。例会ギャラリーは「銀山温泉の独楽エジコ」。新品こけしは6工人で、第一部は新品/中古品頒布、入札・抽選品の頒布。こけし界ニュースの話を挟んで、第2部は先日開催された「犬っこ祭りと秋田県こけし展」の報告がス...

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第911夜:昭二or万之丞?

先週、ヤフオクに「・・・戦前・桜井昭二?」というタイトルで1本のこけしが出品されていた。「戦前」となっており、しかも保存もなかなか良い状態であったが、筆者以外の入札は一人のみで、4000円の最低価に対して5000円になることなく落札出来た。最近、戦前作は結構高価になる傾向があり、この価格での落札はラッキーと言えるだろう。さて、送られてきたこけしの胴底を見ると、鉛筆で「18・10・8...

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第912夜:酒井正進と安藤良弘

ここのところ毎週、ヤフオクに橘コレクションの古品が出品されている。保存状態は良くないものの、これらのこけしには昭和1桁代のものも含まれ、また「こけし談叢」「こけし作者」の掲載品という素性の確かさもあって毎回出品作を楽しみしている。なかでもここでしか見られないこけしは資料としても貴重である。今回、「こけし談叢」に載っている酒井正進(実際には安藤良弘)の面白いこけしが出ていたので、入手した。今夜は、その...

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第913夜:忠のこけし(3)

3本目の秋山忠のこけしを入手したので紹介したい。1尺2寸という大きさは、胴の太い鳴子系のこけしではかなりのボリュームとなり、保管スペースに窮している身では一旦躊躇したものの、保存状態も良く、とりあえずコレクションに加えたものである。秋山忠のこけしは戦前の昭和14、5年頃には鳴子では大沼竹雄や後藤希三などと共に良く見られたものと言われているが、今となってみれば目にする機会はそれほど多くはない。以前紹介...

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第914夜:弘道の微笑み(S33~34年概観)

3月になって一週間が経ったが、今年は春の訪れが遅いようだ。とは言え、こけし界も雛祭りが終わり、本格的なシーズンを迎える。2月の友の会例会で、斎藤弘道の34年作太子型を入手した。弘道のこけしと言えば先ずは33年~34年作が代表作としてあげられる。我がこけし収集の起点の1つでもある太治郎型・弘道のこけし、特に33、34年作は機会があれば入手してきた。今回は太子型ではあるが、34年9月作。これで34年作を...

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第915夜:「こけし辞典」のこけし(伊豆護)

今日は日差しが暖かく気温も上昇して、すっかり春らしい気候となった。そんな雰囲気につられて隣の駅にある税務署まで確定申告書を提出しに行った。最近はパソコンで申告書を作成できるようになり確定申告も随分と楽になった。一年振りに行った隣駅には「とろけるくりーむパン」で有名な広島八天堂の売店が出来ており、帰りに4種類(カスタード、生クリーム、小倉、チョコレート)のパンを買って帰って来た。さて、最近は古品から新...

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第916夜:「こけし辞典」のこけし(阿保六知秀)

コレクションとは物を集めることなので、どうしても費用が発生する。趣味で集めることが多いので、資金に余裕のある人は別として、大抵は小遣い銭で求めることが多いだろう。限られた資金で如何に良いこけしを集めるかも腕の見せ所である。基本は好きなこけしを求めることであるが、何か手引きになるものがあると心強い。定評のある文献に載っているこけしは、それなりの基準で選定されており、良いものが多く載っている。「こけし辞...

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第917夜:天野正右衛門のこけし(2)

今年第一級の寒波も去り、ようやく春に向けた歩みが始まったようだ。ヤフオクの橘コレクションの出品に天野正右衛門のこけしがあったので紹介しよう。正右衛門は昭和4年から7年まで東根で木地業を開業し、こけしも作ったとされ、その当時かと言われるこけしが「山形のこけし」に載っているが、本格的に作ったのは昭和14年、秀島氏の依頼で復活してからである。戦前は14年から17年頃まで作り、戦後は34年以降に岡崎家の木地...

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第918夜:千葉そごうの是伸展

昨19日(水)より、千葉そごうで「第22回宮城県の物産と観光展」が始まり、今や恒例となった鳴子の柿澤是伸さんがやってきた。会場は千葉そごうの6階催事場でいつもと同じ、エスカレータ脇のスペースである。初日午前中の混雑を避け15時頃に会場を訪れたが、会場には絶えずお客さんが来て、是伸さんは対応に忙しそうなので、勝手に写真を撮らせて貰った。開催半日で展示品はかなり減っており、週末の3連休を含め25日まで、...

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第919夜:樋渡治一のこけし

今夜は樋渡治一のこけしである。木地山系に分類されているものの従来あまり注目を浴びず、どちらかと言うと不遇をかこったこけしの1つであった。ところが、昨今の第3次こけしブームでは一躍脚光を浴び、治一型のラグビーこけしは人気のこけしとなっている。今の時勢にあっているこけしと言えるのであろう。このこけしがヤフオクの橘コレクションに出てきたので、入手したものである。口絵写真はその表情。樋渡治一は、明治39年、...

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第920夜:友の会3月例会(H26年) 

今日は、東京こけし友の会の3月例会があったので、その報告である。もうすっかり春めいた気候の中、今月も70名を越える出席があった。おみやげこけしは、弥治郎系の長老、新山左京さんのこけし5種。異なる型を上手く作り分けている。例会ギャラリーは、「新山栄五郎と栄助のこけし」で、小寸から大寸まで12本の作品が並んだ。中古品は保存の良いものが多く、入札品17個、抽選品は30個ほどが並んでいた。こけし界ニュースを...

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第921夜:「弁慶」とは…?

東京地方もようやく桜の開花が宣言され、一気に春を迎えることとなった。そして筆者も昨日、一つ年を重ね、高齢者まであと一年となった。本ブログを始めてから7年半、自由人となって2年半、自由人となってからは、こけしに関する活動が生活の中心となっている。こけしのコレクションは保存場所など、家族の協力が必要であり、また自身が粗大ゴミにならないためにもと思って、朝食を作る担当を務めることにした。こちらも、そろそろ...

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第922夜:大葉亀之進のこけし(戦前)

今日は春を越して初夏を思わせるような気候で、東京・横浜周辺の桜も一斉に開花が進んだようだ。満開も間近と思われるが、明日は天候が荒れるようで少し心配ではある。さて、久しぶりに衣装室を整理していて1本のこけしを見つけた。大葉亀之進の戦前のこけしである。以前、本ブログに掲載するつもりでいたが、そのままになっていたものである。口絵写真はその表情である。大葉亀之進は明治37年、七ヶ宿町稲子の生まれ。大正7年と...

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第923夜:橘小物(大沼竹雄)

昨2日は花見に出かけてきた。午後から天気が下り坂との予報があり、満開の見納めかと思ったからである。新橋から愛宕神社の急坂を登って鯉が群れる池に散る桜吹雪を眺め、新宿御苑では満開のソメイヨシノや枝垂桜を満喫し、椿山荘下の神田川沿いの桜並木を散策して、最後は椿山荘でのお花見ブッフェに舌鼓を打った。幸い雨に降られることも無くお花見の1日を満喫することが出来た。これも自由人ならではの特権であろう。帰宅すると...

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第924夜:橘小物(鈴木安太郎)

暫く前から、本ブログのアクセス・カウンタが表示されなくなり、アクセス数が分からなくなっていたが、ようやく回復して表示されるようになった。さて、先日のヤフオクには小物が多数出品されており数本を入手したが、今夜は鈴木安太郎のこけしである。安太郎は戦前より、豆こけしか大寸物まで色々な大きさのこけしを作っており、大きさによる雰囲気の違いも楽しめる。口絵写真はそのこけしである。写真(2)本項のこけしである。大...

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第925夜:こけしとえじこのセット

こけしは1本でも群像で眺めても楽しいものであるが、2本ペアで見てみるのも面白い。特に、こけしとエジコ(ねまりこ)というペアは対照的で趣がある。この場合、エジコは横に大きいので、なるべく小さなものの方が纏まり易い。今夜は、そんな豆こけしとエジコのペアを紹介しようと思う。口絵写真は、佐藤春二の豆エジコである。写真(2)は佐藤春二のセット。豆こけしは大きさ2寸6分、豆エジコは高さ・径ともに1寸。エジコは中...

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第926夜:春二の子持ちこけし

昨夜は佐藤春二の豆こけしとエジコを紹介したが、今夜は春二の子持ちこけしを紹介しよう。春二は優れた木地技術から各種の細工物も作っている。子持ち・孫持ちなど、入れ子のこけしは多くの工人が作っているが、春二の子持ちは親こけしがドテラを着ていかにも母親らしく、また子こけしは眠り目で頭がまわり何とも愛らしい。この子持ちこけしは弟子の井上四郎・ゆき子からはるみへと引き継がれている。口絵写真は子のこけし。写真(2...

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第927夜:橘コレクションのこけし(佐藤末吉)

今日は終日雨模様の寒い一日であった。さて、今夜も橘コレクションのこけしである。「こけしと作者」の第二図(9頁)のこけし群像の中に掲載されているものの現品である。胴底のラベルには「花巻より」と書かれており、全体的な感じは鳴子系であることから、佐藤末吉のこけしが連想された。とは言え、戦前の末吉こけしと比べても、描彩はかなり異なり、古い作であろうと思われる。入手時は相当黒くなっており、恒例の消しゴム作戦で...

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第928夜:間宮明太郎のこけし

去る18日に締切を迎えたヤフオクに津軽系の古品が数本出品されていた。青森の旧家蔵出し品ということで如何にも古いこけしという感じがするものであった。全体的に保存状態はあまり良くないが、木村弦三コレクションの古こけし達と同時期のものと思われた。稀品の斎藤幸兵衛や状態の良い島津彦三郎の他、長谷川辰雄、佐々木金次郎、盛秀太郎(描彩なし)、間宮明太郎などである。一番に狙っていた彦三郎は27万を超え、幸兵衛も1...

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