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Channel: こけし千夜一夜物語
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第889夜:大内恵津子の初期作

書籍でも直木賞や芥川賞受賞作など特定の分野のものでは初版本が珍重され、コレクションアイテムのひとつとなっている。こけしは、それ自身がコレクションアイテムではあるが、その収集方法は各人各様であり、初作(初期作)を集中的に集めている方もおられるであろう。私は特に意識的に集めている訳ではないが、初期の作品にはそれ以降の作品には見られない面白みがあり、機会があれば入手している。今夜は岳温泉の大内恵津子の初期...

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第890夜:阿部4代(阿部金一)

こけしは親子、子弟関係で引き継がれていくものであり、その伝承のこけしを集めるのも楽しいものである。とは言え、現存していてその素性がはっきりしているこけしは明治以降のものであり、その伝承を遡るのにも限度がある。親子関係での伝承では湊屋の佐久間浅之助-由吉-芳衛-芳雄-俊雄の5代が最長と言えるのではないか。しかし浅之助こけしは十数本しか知られておらず、これを集めるのは至難の業であろう。その次と言うと4代...

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第891夜:友の会12月例会(H25年)

昨15日は東京こけし友の会の12月例会があった。12月の例会は通常第2日曜日なのであるが、今回は会場確保の都合上、第3日曜日となった。今回の例会は、中古品の大頒布会と銘打ったこともあってか108名もの参加者を得て、用意したおみやげこけしが無くなってしまい、幹事の分をお渡しして対応した。新品頒布、例会ギャラリーもないため、地方頒布こけしの抽選、こけし界ニュースのあと、大頒布会が開始された。出品中古こけ...

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第892夜:例会で入手のこけし(鈴木晃悦ほか)

今夜は15日の友の会例会(中古品大頒布会)で入手したこけしを紹介しよう。抽選、入札とも外れてしまったので、これが全てである。出品数が多く、事前に目を付けておくのがなかなか難しかったため、自分の番になってから選んだものである。頒布は受付番号の末尾番号を抽選で決まった順に行われる。私の受付番号は「11」だったので、末尾番号は「1」。最初に選ばれた末尾番号は「9」で、私の「1」は4番目くらいであった。最初...

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第893夜:伊藤長一のこけし(戦前)

今月3日の「たんたん」での古品即売会では藤井梅吉と大沼希三の2本のこけしを入手したのであるが、その時に気になるこけしがあった。伊藤長一のこけしである。小寸であったが、昭和18年頃との紙片が貼ってあった。帰宅して、こけし辞典等で長一こけしのおさらいをし、やはり欲しくなって「たんたん」に電話をしたら未だ残っていた。そうして入手したのが今夜紹介する長一のこけしである。口絵写真はその長一こけしの表情である。...

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第894夜:伊藤宏美のこけし

伊藤つながりで、今夜は伊藤宏美のこけしを紹介しよう。宏美と言っても女性工人ではなく、鳴子の伊藤松一の息子である。松一について木地修業をし、こけしも作り始めたのであるが程なく転職してしまったため、作られたこけしは少ない。そんな珍しいこけしがヤフオクに出品され運よく入手することが出来た。口絵写真はその表情である。宏美のこけしを始めて目にしたのは、東京こけし友の会のおみやげこけし(昭和59年11月)である...

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第895夜:安太郎のこけし(戦前ふたたび)

先日(21日)締め切りだった「ひやね」の入札で鈴木安太郎の戦前作をゲットした。通常一人の工人の戦前作はいいとこ2,3本止まりなのであるが、安太郎はこれで大小合わせて6本となった。安太郎の戦前作は昭和12年から18年までのものとのことであるから、それを考えると多い方であろう。先だっての橘コレクションで安太郎の早い時期のものを入手していたが、今回の出品は18年もので保存状態も良く、戦前作の変化を見る楽し...

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第896夜:久治戦前作

今年もあと1日余りで終わろうとしている。このブログが今年最後のブログとなる。今年は第798夜から始まったから、この1年では98夜しか進まなかったことになる。さて、今夜は戦前の新山久治こけしである。久治は戦前から戦後と長い期間作っているので、その残るこけしは多く、中古市場でも良く見るこけしである。しかし、「こけし辞典」や「木の花」でも、初期の大頭で耳を描いた時期のものや、戦後の昭和29年を中心としたピ...

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第897夜:日本伝統こけし展入賞こけし(遊佐福寿)

新年おめでとうございます。2014年は平穏な内に始まり、関東地方でも素晴らしい初日の出を拝むことができた。本ブログも1001夜まであと100夜あまり。何事もなければ今年中に達成できそうである。昨年の大晦日にヤフオクで入手した1本のこけしが送られてきた。遊佐福寿のこけしである。出品解説には「昭和58年に東京の某デパートで開催された、第1回の全日本伝統こけし展の大賞作の現物です。」とあった。そこで同展示...

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第898夜:日本伝統こけし展入賞こけし(我妻信雄)

正月2日は箱根駅伝で迎えるのが恒例となっている。昨年優勝の日体大が1区トップで始まったが、2区で区間新も期待された山梨大のオムワンバが突然の足の故障でリタイアするなど、何が起こるのか分からないのが駅伝である。明日の復路は東洋大と駒沢大の優勝争いとなるようだ。さて、昨夜は第1回日本伝統こけし展の出品こけしの話をしたが、今夜は第2回日本伝統こけし展に出品された我妻信雄のこけしである。口絵写真は、その信雄...

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第899夜:橘コレクションのこけし(遠刈田不明)

今夜は今年初めて入手したこけしを紹介しよう。ヤフオクに出ていた橘コレクションのこけしである。橘著「こけしざんまい」の228頁「初期蒐集こけしのいろいろ」に写真掲載されているこげすの現品である。作者名は不詳であるが、掲載写真群像中一番の小寸でありながら、勘治や直治、久四郎ら錚々たるメンバーの中に入っており、橘氏が注目したこけしの1本であったのだろう。掲載写真では頬紅を差しているようにも見え、手元でじっ...

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第900夜:再び希三

年が明けて、ようやく900夜を迎えた。山登りで言えば九合目に達したところであるが、残りの1合が大変ということもある。これからも一歩一歩地道に歩んで行こう。さて、今夜のこけしは昨年の11月、「たんたん」の古品即売で入手した大沼希三のこけしである。今日、たまたま都築コレクションの写真集を見ていたら、良く似たこけしが載っていた。そこで描彩の特徴を子細に比べてみて、このこけしが都築コレクションの現品であるこ...

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第901夜:藤井梅吉のこけし

今夜も昨年の「たんたん」古品即売会で入手したこけしである。抽選番号が7番と早く、以前から欲しかった藤井梅吉のこけしを選んだ。昨日、これも偶々、酒井利治氏の「木這子との邂逅」を眺めていると、その109頁に載っているこけしが本項のこけしであることが分かった。こけし店で売りに出される古品は著名なコレクターの旧蔵品であることが多いようだ。素性がはっきりしていることは安心できることでもある。口絵写真は、その梅...

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第902夜:金三の梅吉型(1)

昨夜は藤井梅吉のこけしを紹介したので、今夜はその梅吉のこけしを継いだ高橋金三の梅吉型の話をしよう。昭和11年梅吉の死後、梅吉型は途絶えてしまったが、昭和35年より花巻に居た佐藤誠により復元された(第290、291夜を参照)。その誠も昭和45年に亡くなり再び梅吉型は廃絶してしまった。それを惜しんだ花巻の高橋金三が煤孫実太郎の薦めもあって梅吉型を復元したのは昭和47年のことである(第55夜参照)。その後...

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第903夜:金三の梅吉型(2)

昨夜は高橋金三の梅吉型を、その初期(昭和47年)から昭和50年頃までの作品で眺めてきた。今夜は、その後の梅吉型を見てみたい。梅吉の頭部の描彩様式は4種類あり、その内の2種類(蛇の目に前髪で手絡あり、蛇の目のみ)については昨夜紹介した。その他には、手絡のみと蛇の目に手絡ありの2種類があるが、手絡のみは初期の作のみで数も少ないようだ。昭和50年代に入って、金三はこの手絡のみの梅吉型に挑戦し始めたのであろ...

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第904夜:今年最初の新品こけし(正吾作武蔵写し)

昨日、高橋正吾さんからこけしが送られて来た。昨年11月に鳴子を訪れた折に依頼したものである。今年になって最初に入手した新品こけしであり、正吾さんの今年の新作でもある。今夜はそのこけしを紹介しよう。昨年11月初め、ヤフオクに1本の古いこけしが出ていた。全体的に相当黒ずんでおり、緑の色は全く消えているような状態であった。そのためか、古品に入れてくる常連さんは現れず、1万円に満たない金額で入手することが出...

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第905夜:橘コレクションのこけし(高橋武蔵)

昨夜は昭和初期の武蔵こけしと正吾さんの写しを紹介した。ほぼ同時期と思われる武蔵のたちこがヤフオクの橘コレクションに出ており、小品のためか激しい争奪戦にはならず、こちらも1万円に満たない価格で落札することができた。このたちこ、どこかで見たことがあると思ったら、「こけし春秋」のNo124の「豆こけし60選(4)」2184頁に出ているものと良く似ている。今夜はその武蔵たちこを紹介しよう。口絵写真はそのたち...

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第906夜:友の会新年例会(H26年)

昨日は東京こけし友の会の新年例会があり、今夜はその紹介です。その前に報告が2つ。1つは最近、本ブログに対して外国より多数の迷惑メールが送られてきており、この一週間ほどは新規の更新を止めてその対応を考えていました。結局、有効な対策は見つからず、迷惑メールを一旦保留にし内容を確認してから削除する作業を続けています。もう1つは例会での出品こけしの撮影の件です。新年例会に出席された方はご承知かと思いますが、...

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第907夜:昭和20年代前半の桜井昭二のこけし

ほぼ一年ほど前にヤフオクで戦後間もない頃と思われる鳴子系こけしを入手した。目が大きく新型の影響を受けたようなこけしと思われた。昭和20年代前半頃のものと思われたが、当時のこけしは文献でも殆ど触れられることもなかったため、それらのこけしの素性は分からず、そのままになっていた。先ごろ、最近出品が続いている橘コレクションの一環として、目の大きなこけしが出品され、その表情が昨年入手のこけしと良く似ているので...

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第908夜:伊豆徹さんの定雄こけし写し(80万アクセス)

2月になってから写真を撮る機会が無く、更新が滞ってしまった。この間、千夜一夜を訪問されてくれた方々には申し訳なく、お詫び申し上げます。また、気が付いたらアクセス回数も80万を超えており、併せて御礼申し上げます。さて、2/10に銀山温泉の伊豆徹さんから、こけしとエジコが送られてきた。昨年の12月に銀山温泉を訪問した折に頼んでいた伊豆定雄のこけしとエジコの写しである。今夜は、その内のこけしを紹介したい。...

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