咋22日は東京こけし友の会の9月例会があり、出席したのでその報告である。今月もTV局の取材が入り、こけしに対するマスコミの関心が高まっているのが感じられる。出席者は新入会の女性1名を含めて今月も80名を越えた。おみやげこけしは出雲の松谷伸吉さん。新品頒布こけしは、山谷レイさん、西山敏彦さんのえじこ、梅木直美さん、野地三起子さん、石井信明さん、太田孝淳さん、小椋英二さん。第一部は入札、抽選を含む中古こけしの頒布。こけし界ニュースを挟んで、第2部は「こけし物語」のDVD放映、創立60周年記念会、鳴子の全国こけし祭りのスライド、田中幹事による拡大ギャラリー(佐藤保裕のこけし)と続き、最後に「奥瀬恵介10年間の歩み」3冊をジャンケン大会で配布して終了した。口絵写真は伸吉さんのおみやげこけし。
写真(2)はおみやげこけし各種。目が一側目と一筆目の2種。顔も正面を向いたものと上を向いたものの2種、それに胴模様も数種あり、全部で十数種のこけしがあった。
写真(3)は新品こけし。右から山谷レイさん、西山敏彦さんの子持ちエジコ各種、梅木直美さんのナデヒコ模様。
写真(4)も新品こけし。右は石井信明さんの粂松型、左は太田孝淳さんの帽子こけしとエジコ。
写真(5)は西山さんのエジコ各種で、今回のテーマは「秋」。毎回テーマにちなんだ新工夫の子持ちエジコが頒布され、あっと言う間に完売になってしまう。
写真(6)も新品頒布こけし。野地三起子さんのこけし各種。
写真(8)は一般頒布の中古こけし。保存状態の良いものが多かった。
写真(9)は抽選こけし。左から今晃(嶽以前)、高橋正吾、今晃、井上ゆき子、今晃、佐藤英太郎の髷、高橋正吾の雄四郎型、高橋通、大沼俊春の甚四郎型、荒川洋一、井上はる美、二代目虎吉。荒川さんのこけしは初期のもので、師匠芳蔵の当時のものをそのまま写しており、保存も完璧であった。
写真(10)は入札こけし。後列左から、奥瀬鉄則2本、毛利専蔵の多兵衛型、小林善作2本、斎藤弘道、佐藤正一。前列左から、佐藤文吉、今晃2本(嶽以前)、佐藤春二、大沼君子、二代目虎吉の初代虎吉写し。全て戦後のものであったが、保存状態は極美のものが多く、落札価も鉄則の1本(左から2本目)を除いて1万円以下であった。戦後の良いものが安価で入手できたものと思う。