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Channel: こけし千夜一夜物語
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第842夜:進矢さんの近作

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Shinya_kogata_kaoカメイ美術館での友の会60周年記念展示会は7/9から始まり、13日(土)には16時半からオープニングパーティが開催された。友の会のメンバ、青葉こけし会の皆さん、工人さん、こけし愛好家の皆さんなど、50名ほどが参集して、賑やかな幕開けとなった。展示会は10/20まで開催されており、多くの皆様に見て頂きたいと思う。さて、3月に温海温泉に泊まった時(第814夜参照)にお願いしていた阿部進矢さんのこけしが届いたので、今夜はそのこけしを紹介したいと思う。訪問した折には5月下旬ころには出来るということであったが、若干遅くなったものの良い作品を送って頂いた。口絵写真は、そのこけしの表情。

Shinya_kogata_2hon

3月の訪問時に、進矢さんのお店の棚に並んでいた各種のこけしの内、常吉の古型2種をお願いした。写真のこけし2本がそれである。左6寸7分、右5寸5分。左のこけしでは角ばった頭、紡錘型の目、括れが大きく胴下部が開いた形態、肩部の赤と緑の模様などが古型の特徴なのであろう。また、右のこけしでは胴よりも小さな頭と胴模様の花の茎が赤で描かれているのが特徴か。そう言えば、カメイ美術館に展示されている常松のこけし(第839夜、上から4枚目の写真)も胴模様の茎が赤で描かれている。

Shinya_komakokeshi

こけし以外では、模様違いのこけし独楽を頼んだ。こけしの頭の付いた独楽の上に赤い帽子を被っている。顔、胴模様は、通常のこけしと同じもので、丸い目の眼点は少しずつ異なっていてそれぞれの表情を持っている。但し、独楽としては上手く回らず眺めて楽しむものになっているのが残念。


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