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Channel: こけし千夜一夜物語
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第931夜:最少こけし(滝島茂)

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Takishima_mame_ejiko

ゴールデンウィークも終わり、ゆっくりと緑を楽しめる季節となった。小さなこけし(豆こけし)が話題になる事はあるが、それでは一番小さなこけしはどのくらいの大きさかと問われるとはっきりしたことは分からない。そこで手持ちのこけしの中で、一番小さなものを調べてみた。滝島茂の豆えじこで中にマメ豆こけしが入ったものがあり、改めて取出して眺めてみたので、紹介しよう。その中の一番小さなこけしが今まで見た中では最小のこけしと思われる。口絵写真は、豆こけしが入っている豆エジコである。

Takishima_mame_ejiko_naka

写真(2)は豆エジコの蓋を取って中を覗いたところ。豆エジコは高さ、径とも3.7cm程度のもの。この豆エジコは昭和54年4月に「撰大木」で購入している。滝島さん43歳頃で最も脂の乗っている時期のものと言えるだろう。

Takishima_mame_ejiko_all

Takishima_mame_ejiko_yoko

写真(3)(4)は中に入っている小物を取出して並べたもの。こけし3点とねまりこ、独楽の5点が入っている。左から、ねまりこ12mm、こけし(小)7mm、こけし(大)22mm、こけし(中)16mm。今のところ、この7mmのこけしより小さなこけしは見たことがない。

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写真(5)は大きさを比較するために楊枝と比べてみたところ。ほぼ楊枝の頭の部分と同じ大きさであることが分かる。こんなに小さなこけしを、よく作ったものである。木地挽きにも描彩にも自信のある滝島さんならではの作品である。

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