ゴールデンウィークも終わり、ゆっくりと緑を楽しめる季節となった。小さなこけし(豆こけし)が話題になる事はあるが、それでは一番小さなこけしはどのくらいの大きさかと問われるとはっきりしたことは分からない。そこで手持ちのこけしの中で、一番小さなものを調べてみた。滝島茂の豆えじこで中にマメ豆こけしが入ったものがあり、改めて取出して眺めてみたので、紹介しよう。その中の一番小さなこけしが今まで見た中では最小のこけしと思われる。口絵写真は、豆こけしが入っている豆エジコである。
写真(2)は豆エジコの蓋を取って中を覗いたところ。豆エジコは高さ、径とも3.7cm程度のもの。この豆エジコは昭和54年4月に「撰大木」で購入している。滝島さん43歳頃で最も脂の乗っている時期のものと言えるだろう。
写真(3)(4)は中に入っている小物を取出して並べたもの。こけし3点とねまりこ、独楽の5点が入っている。左から、ねまりこ12mm、こけし(小)7mm、こけし(大)22mm、こけし(中)16mm。今のところ、この7mmのこけしより小さなこけしは見たことがない。